継続的なウェブサイト脆弱性対策

情報処理推進機構(IPA)「見える化」ツール&データベースで、脆弱性の理解・対策に関する情報が入手できる。

ウェブサイトの運用上特に重要な、お知らせ、注目すべき脆弱性、脆弱性の新着情報は脆弱性対策情報データベース JVN iPediaから入手できることも紹介されている。例えば、2022年2月10日 新規のお知らせでは、「セキュリティ強化に伴うTLS 1.0/1.1無効化のお知らせ」があり、これはほぼ全てのウェブサイトで対応が必要な事項となっている。

新着情報は多岐に亘っていて、自サイトで対応が必要なものは必ずしも多くない。それでも時折、自サイトも対象になる危険な脆弱性が報告される。ここに報告されている脆弱性が自サイトに該当するかは定期的に、できれば常時、確認し、重大なものには対応する必要がある。 報告されている脆弱性が自サイトに該当するかの確認には診断ツールやサービスを利用することができる。「ウェブサイト脆弱性診断」で検索すれば多くの情報が得られる。脆弱性の「常時確認」をするのであればオープンソースの自動診断ツールもあるので、その利用を検討する。

脆弱性診断ツールはweb・スマホなどのアプリケーションの脆弱性を診断する「アプリケーション診断」ツールと、それを実行するサーバやネットワーク機器・OSやミドルの脆弱性を診断する「プラットフォーム診断」ツールとに大別される。以下は、無料で利用可能な「プラットフォーム診断」ツールの例を挙げる。

Nessus: オープンソースで開発されていた脆弱性スキャナ。有料化されているが、脆弱性に関する学習目的での利用に無料版(Nessus® Essentials )が提供されている。

OpenVAS: 「Nessus(ネサス)」から派生した製品で、コミュニティ版(Greenbone Enterprise TRIAL)は無料で提供されている。無料で利用可能な脆弱情報配信(Greenbone Community Feed)にサービスレベルの保証はないが、2022年4月現在、用途・利用期間に特に制限はない。 14日間は有料版の脆弱情報配信(Greenbone Enterprise Feed)が利用できる。その他、debian系LINUX、Redhat系LINUXに導入可能。

Vuls: MyJVN API を利用して「脆弱性対策情報データベース JVN iPedia」を検索し、日本語のレポートを確認できる。

但し、自動診断ツールの結果は自サイトに影響しないケースも、誤検知もある。自動診断ツールで新たに発見された脆弱性の自サイトへの影響度合いや、対策の必須度、緊急度などは、自サイトの構築ベンダ、あるいは運用ベンダに相談することになる。

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